予防接種について

予防接種のイメージ写真

小児の予防接種には、「定期接種」と「任意接種」の2種類があります。
定期接種は接種推奨期間内に接種を行えば公費負担になるので無料です。
一方の任意接種は基本的には自費になります。

2か月ワクチンデビュー

生後2か月経ったら、肺炎球菌、ヒブ、4種混合、B型肝炎、ロタウイルスのワクチンを接種することができます。ワクチンの予約やスケジュールについて、わからないことは受付にお問い合わせください。

ロタワクチン

ロタウイルスに感染すると、嘔吐や下痢などの胃腸炎症状だけでなく、けいれんや脳炎の合併症を認めることもあります。
生後6週から間隔をあけて2~3回内服することで予防することができます。
2回内服で完了するロタリックス(1価)と、3回内服するロタテック(5価)の2種類があり、どちらも決められた回数を内服すれば、同等の予防効果が得られます。当クリニックでは2回で早期に内服が終了するロタリックスを取り扱っています。

1歳ワクチン

1歳のお誕生日を迎えると、生ワクチンの接種が可能となります。生ワクチンにはMRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチン(任意)があります。特にMRワクチン(麻疹)は、感染力が強く、肺炎や脳炎を合併することが多いので1歳になったら接種しておきましょう。

おたふく風邪

おたふく風邪は発熱とほっぺたが赤く腫れる症状がでます。
ワクチン接種は1歳で1回、1回目の接種後2~6年後に2回目を接種しましょう。

子宮頸がん

HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるHPVの感染を予防するワクチンです。
2023年から、9価ワクチン(シルガード9)の公費接種が開始されました。
シルガード9は年齢によって、選択可能な接種回数が異なります。
当院ではガーダシルとシルガード9の2種類を行っております。

インフルエンザ

インフルエンザワクチンは感染予防でなく、「重症化予防」とお考え下さい。
毎年、流行の型が違い、それにあわせてワクチンが作られていますので、過去に接種していても予防効果は期待できません。毎年接種しましょう。
生後6か月以上12歳までは2回接種(2~4週あけて)13歳以上は通常1回接種となります。

おがた小児科は個別予防接種取扱医療機関です。

枚方市、寝屋川市の個別予防接種取扱医療機関であり、公費負担(枚方市)の予防接種、任意接種(有料)の予防接種を行うことができます。

ワクチンで予防できる疾患をVaccine Preventable Diseases (VPD) といいます。VPDに感染することで 治療法のない、重い後遺症を残す場合もあります。 可能なかぎり、予防接種を受け子供たちをVPDから守りましょう。
年齢と時期、集団接種とのスケジュール調整など、 わからないことがあれば、お気軽にご相談ください。 また、お受けになる場合は事前に窓口までお申し込みください。

公費負担(枚方市)※一部自己負担の場合があります

四種混合(DPT-IPV)
生後3ヶ月から、3~8週間ごとあけて3回
麻疹・風しん 2種混合(MR)1期
1歳になったらなるべく早く
麻疹・風しん 2種混合(MR)2期
入学前の1年間に
ジフテリア・破傷風 2種混合第2期
小学6年生
ヒブワクチン
生後2ヶ月から4~8週間ごとあけて3回 追加1回
肺炎球菌
生後2ヶ月から4~8週間ごとあけて3回 追加1回
子宮頸がんワクチン
小学6年生から間隔をあけて3回(年齢によって異なります。)
日本脳炎
3歳から1期(1~4週間あけて2回)、追加(1期の1年後)、2期(13歳まで)
みずぼうそう
1回目は1歳から、2回目は1回目から半年後(3歳まで)

任意接種(有料)

おたふくかぜ
1歳から、次の予防接種は4週以上あけて

詳しくは下記の表を参照してください。クリックでPDFが開きます。

予防接種スケジュール

予防接種スケジュール- Know VPD

定期接種の種類

ヒブワクチン(不活化ワクチン)
  • ヒブ感染症(インフルエンザ菌b型による感染症)を予防するためのワクチンです
  • 標準的な接種期間は、生後2か月~5歳未満。接種回数は1~4回です(接種開始年齢によって異なります)
小児肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン)
  • 肺炎球菌による感染症を予防するものであり、細菌性髄膜炎や菌血症、敗血症、重い肺炎、細菌性中耳炎などのリスクを軽減できます
  • 標準的な接種期間は、生後2か月~9歳。接種回数は1~4回です(接種開始年齢によって異なります)
B型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)
  • B型肝炎ウイルスによる肝炎や肝硬変、肝がんのリスクを予防するワクチンです
  • 標準的な接種期間は、生後2か月から。接種回数は3回です
4種混合ワクチン(不活化ワクチン)
  • ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを予防するワクチンです
  • 標準的な接種期間は、生後2か月~7歳6か月未満。接種回数は4回です
2種混合ワクチン(不活化ワクチン)
  • ジフテリアと破傷風を予防するワクチンです
  • 標準的な接種年齢は11歳~13歳未満。接種回数は1回です
水痘ワクチン(生ワクチン)
  • 水痘(水ぼうそう)を予防するワクチンです
  • 標準的な接種期間は1歳以上であり、接種回数は2回です
BCGワクチン(生ワクチン)
  • 結核を予防するワクチンです。ヒトに対する毒性が失われて抗原性だけが残った結核菌(BCG)を接種することにより、乳幼児結核を予防することができます
  • 標準的な接種期間は、生後5か月~8か月未満。接種回数は1回です
麻疹・風疹混合ワクチン(生ワクチン)
  • 麻疹(はしか)と風疹を予防するワクチンです
  • 標準的には、まず1歳のときに1回、さらに小学校の入学の前年に1回です
日本脳炎ワクチン(不活化ワクチン)
  • 日本脳炎を予防するワクチンです
  • 標準的には、まず3歳~4歳の間に合計2回、その2回目接種から1年後にもう1回。さらに、9歳~10歳までの期間に1回です
ロタリックス(生ワクチン)
  • ロタウイルスによる胃腸炎を予防するためのワクチンです。臨床効果はロタテックと概ね同じです(製薬メーカーが異なります)
  • 標準的な接種期間は、生後6週~24週。接種回数は2回です
  • 接種前後30分は授乳ができませんので、ご注意ください
ロタテック(生ワクチン)
  • ロタウイルスによる胃腸炎を予防するためのワクチンです。臨床効果はロタリックスと概ね同じです(製薬メーカーが異なります)
  • 標準的な接種期間は、生後6週~32週。接種回数は3回です
  • 接種前後30分は授乳ができませんので、ご注意ください
子宮頸がんワクチン(不活化ワクチン)
  • 子宮頸部にできるがんを予防するワクチンです
  • 標準的には、6年生から行います。接種回数は3回です。(年齢によって異なります。)

任意接種

おたふくかぜワクチン(生ワクチン)
  • おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)を予防するワクチンです
  • 標準的な接種期間は、1歳から。接種回数は、現行では2回とされています
インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)
  • インフルエンザを予防するワクチンです
  • 生後6か月~小学6年生までは、2回の接種。中学生以降は1回の接種が推奨されています