- 2023年10月16日
- 2024年2月8日
おしゃれが楽しい季節
随分涼しくなっておしゃれが楽しい季節到来^^.COVID-19の発症は週1~2例程度終息傾向ですが,A型インフルエンザは1日1~2例程度で地味に流行が持続しているようです. 他にはアデノウイルス感染症が1~2例,感冒性胃腸炎が3~4例程度,毎日散見されています.これから急に冷え込んで空気が乾燥してくると声がれと犬吠え様咳嗽を認めるクループ症候群もよく見られるようになるので,3歳未満の乳幼児は体調管理に特に留意してください.下痢で受診するときには便を持参してくださいね.
当院では院内で新型コロナウイルスPCR検査を含めた種々の検査を迅速に施行出来る体制を整備し,こどもたちの健全な集団生活が阻害されることのないように努めていきたいと気を引き締めている今日この頃です.
3密を回避するため,当院では順番予約制を導入し,現在のところスムーズに診療出来ています.ただし順番予約制とは言え遅れる場合はその旨を前もって受付にご連絡頂ければいいですから,わざわざタイミングを見計らってご予約頂く必要はありません.
当院は開院当時から患者間の相互感染防止には細心の注意を払っています.非感染外来は陽圧にして,感染症患児からは隔絶されています.感染症待合でもソーシャルディスタンスに配慮した椅子の配置にしています.
更にAMR※2)対策の一環として診断根拠がある場合にのみ抗生剤を使用し,過不足のない適切な投薬を日々心がけています.服薬困難や副反応の問題など,疑問があれば何でも気軽に質問してください.
軽症の上気道炎に当院では漢方薬をよく処方しますが,その理由は頭もスッキリするし乳児にも使用出来るからです.親が観察するべきポイントは4つ:食欲,睡眠,機嫌,発熱です.全部問題なければ症状にあわせ親の判断で漢方薬服用の要否を決め,快適に過ごさせてあげてくださいね.
小児科医はこどもたちの健やかな発達/発育をトータルにサポートするオーガナイザーです.頭のてっぺんから足の先まで何かあったら素人判断をせず,まず小児科を受診することが一番の近道であるとお考えください.軽い風邪かなと思っても先ずは小児科です.そして診察/相談の上,万一必要な場合は適切な専門医をご紹介申し上げます.
※1) 基礎疾患のない18歳未満の小児が,COVID-19の急性期において増悪することは極めて稀であるが,2~6週間後にCOVID-19に続いて毒素性ショック症候群または川崎病を疑わせるような多臓器系に渡る強い炎症を起こす病態,小児多系統炎症性症候群:MIS-C (multisystem inflamatory syndrome in children)が海外では多数報告されている.
※2)AMR: Antimicrobial Resistanceとは,病原体が変化して抗生物質・抗菌薬が効かなくなることです.
抗生物質・抗菌薬の使用に伴ってAMRが起こることがあります.
何も対策をとらす現在のペースで増加した場合,2050年には1000万人【3秒に1人※2)】の死亡が想定され,癌による死亡者数を上回ることが指摘されています.:英国薬剤耐性に関するレビュー委員会(オニール委員会) 第一次報告(2014年12月)